口腔外科のご案内

Oral Surgery

口腔外科

口腔外科とは、文字通りお口の中の外科治療を指します。
当院では、親知らずの抜歯や、顎関節症の治療、スポーツなどによる外傷の治療を行います。
歯科用3DCTを活用することで、大学病院レベルの診査・診断を行うことができます。
Extraction

親しらず抜歯

親しらずについて

一番奥に位置する歯で、永久歯が生えそろった15歳ごろ以降に生えてくる智歯、第三大臼歯とも呼ばれています。
永久歯の中で最後に生えてくることから、スペースが足りず横や斜めに傾いたり、骨の中に埋まったまま生えてこないといったケースもあります。
そうした親知らずは歯ぐきの炎症や、周囲の歯の虫歯リスクを高める原因となることがあるため抜歯をおすすめする場合があります。

CTによる診断

親知らず抜歯を安全に行うためにはCTをとり、3次元的に評価を行うことが大切です。親知らずが深い位置にある場合、周囲の神経や血管の位置関係をきちんと把握しないといけません。
そのため当院では、事前の正確な診査診断を可能にする歯科用3DCTを利用しています。
これにより一層安全な治療ができるようになり患者様の肉体的・精神的負担を減らすことが可能になりました。

抜歯処置

親知らずの抜歯は部分麻酔で行いますので、抜歯中に痛みを感じる事はありません。抜歯後の患者さまの負担をできるだけ少なくするためには、短時間で痛みなく抜歯(抜歯手術)を行う必要があります。親知らず周辺組織のダメージが少なければ少ないほど、抜歯後の痛みは少なく、回復も早くなります。
基本的には30分~1時間半程度で終わります。親知らずの状態によって大きく異なります。
検査・診断は3DCTで丁寧に、抜歯は経験豊富な医師によってスピーディーに行うことで患者さまの負担を減らします。

抜歯後の注意点

当日は安静にする

抜歯当日は出血しやすい状態ですので、激しい運動や長時間の入浴のように血の巡りが良くなることは避け、安静にしましょう。

強く口をゆすがない

必要以上に口をゆすぐと激しい痛みを生じたり、出血が止まらなくなることがあります。軽くゆすぐ程度にとどめましょう。

傷口を指などで触れない

傷口に手で触ると細菌感染を起こしやすくなってしまいます。また、歯ブラシをする際も、傷口の粘膜に当たらないようにしましょう。
Gakukansetsusyou

顎関節症

顎関節症について

「口を開けると顎が痛い」「顎が疲れる」「カクカクと異音がする」「口が大きく開かない」など、顎を動かす筋肉や顎の関節が正常に機能しない症状を顎関節症と言います。精神的なストレスなどによる筋肉の緊張や噛み合わせ、日々の生活習慣や癖などが原因です。
患者様としっかりお話をし、的確な診断で根本的な原因を見つけることが重要です。

顎関節症チェック

合計点数が8.6以上の方はご相談ください。

Q1、口を大きく開いたとき,人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか?
(1.すっと入る 2.ほぼ問題ない  3.どちらともいえない  4.やや困難  5.全く入らない)

Q2、口を大きく開け閉めした時,あごの痛みがありますか?
(1.全くない  2.たまにある  3.どちらともいえない  4.しばしばある  5.いつもある)

Q3、口を大きく開いたとき,まっすぐに開きますか?
(1.いつもまっすぐ  2.たまに曲がる  3.どちらともいえない  4.しばしば曲がる  5.いつも曲がる)

Q4、干し肉,するめ,タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みますか?
(1.痛まない  2.たまに痛む  3.どちらともいえない  4.しばしば痛む  5.いつも痛む)

設問2の「口を大きく開け閉めした時、あごの痛みがありますか?」に「はい」と回答した方も顎関節症
である可能性がありますので、専門医を受診することをお勧めします。
(合計点数が8.6以上では顎関節症の危険あり)

顎関節症の治療

当院ではスプリント(マウスピース)と投薬治療を主に行なっています。
顎関節症の治療で使われるマウスピースは、歯にぴったりと装着する器具です。一度装着してしまえば、マウスピースをしていることは分かりません。 歯科治療域では、このマウスピースを”スプリント”と呼びます。スプリントは患者さん一人ひとりの歯型にあわせて個別に成型します。主にあごの筋肉の痛みと、その緊張を和らげるために使用されます。
そのため顎関節症による痛みがなくても、歯をかみしめたり、 歯ぎしりがある人には、その癖を直すために治療で使われることがあります。

Trauma

外傷治療

外傷について

「転んで前歯が欠けた」「舌や唇が切れた」「ボールが当たって歯の位置が変わった」といった偶発的な外傷に対して、縫合処置や歯を元の位置に戻す等の治療を行っています。
当院では必要に応じて、CTを活用することで、歯のズレ、アゴの骨折、唇の中に異物が入っていないか、などの検査を行い、精密な治療を行うことができます。

偶発的な事故で外傷を受けたとき

歯が欠けた場合

折れた破片は必ず大切に保管してください。
ラップやガーゼなどに包み、できれば水などにつけ(歯の根が抜けた場合は牛乳に)乾燥しない状態でお持ち下さい。

歯の位置がずれた場合

脱臼している可能性があります。
できるだけ歯には触らずそのままの状態でお越しください。

歯が抜けた場合

歯の根の周辺には状態を回復させる力を持っている歯根膜がついています。歯根膜に触れないように歯の頭の部分を持って拾ってください。牛乳の中に入れ、その容器ごとお持ちください。